為替の変動を対象とするのがFX投資ですが、実際に利益をあげることは最初のうちはなかなか難しいです。
私のようにビギナーズラックでいきなり月100万円以上稼げてしまう場合もあるんですが、私自身はそのビギナーズラックのお陰で勘違いしてしまい、安定して勝てるまでに随分と遠回りしてしまいました。
今、初心者だった過去の自分に、どういう手法をアドバイスするか?と考えてみると、気の抜けないスキャルピングよりも、60分足を中心としたプチスイングトレードを勧めたいです。
この記事では、そんな60分足中心の手法についてご説明します。
60分足は60分をひとつの単位とするチャートです
株式投資の場合には、日本では9時から11時30分までと、12時30分から15時までが取引時間になります。
そのため株式投資のチャートでは日足と呼ばれる、1日の取引をひとつの単位とするチャートが幅広く使われている印象です。
一方、FX投資は24時間を対象とするため、一定の時間単位で区切ったチャートの意味合いがよりいっそう重要になってきます。
FX投資には様々な時間単位によるチャートが使われますが、
初心者はまずは60分をひとつの単位とする60分足(=1時間足)チャートを中心に見てみてください。
理由は、FXチャートは短い時間で大きく価格が変動することがありますが、数分単位の価格変動に目を奪われてしまうと、チャートを見る範囲が狭くなってしまい、トレンドと呼ばれる大きな値動きの傾向を見逃してしまう可能性が高まる傾向になります。
かと言って、株式と同じで「日足」を中心にしてしまうと、通貨ペアにもよりますが、1日の値幅が100PIPS以上と大きくなってしまい、損切の位置までの距離が長くなってしまいがちです。
ということで、まだ為替相場に慣れてない段階では特に、為替本来の値動きを把握するために最適な長さのチャートが60分足チャートなのです。
とよく言われることもあり、それだけ大勢のトレーダーが意識している時間足になるので、是非60分足のチャートから慣れて行きましょう!
ローソク足と移動平均線の関係がポイントになります
60分足チャートは前述した通り、世界中のトレーダーの多くが注目しているチャートです。
よって、60分足での移動平均線の位置というのも、同様に多くのトレーダーが意識します。
60分足を使った手法は世の中にたくさんありますが、まずはその基本的な物として、
をここでは説明します。
ざっくり例を上げるだけなので、ここで紹介する手法で実際に売買する場合は、自己責任でお願いします。
まず、移動平均線は過去の値動きの平均値を表示する折れ線グラフなので、60分足チャートでは日足分(=24本分)になる24SMA or 24EMAを表示。
売買のトリガーを、
- ローソク足が移動平均線を下から上へと突き抜けるゴールデンクロスは「買い」のポイント
- ローソク足が移動平均線を上から下に突き抜けるデッドクロスは「売り」のポイント
とします。
そして、単純にゴールデンクロスで買ってデッドクロスで売るというのが基本中の基本の手法です。
ゴールデンクロスでの買いは日足の平均値を上回ってきたということで、下降トレンドから上昇トレンドへの変換点を示すものとし、その後の大きな値上がりを期待したもの。
逆にデッドクロスは、上昇トレンドから下降トレンドへの転換点だと判断した手法ということです。
これは単なる1例であって基本的な手法なのですが、実はこのゴールデンクロス/デッドクロス戦略は、現状では通用しなくなってきている手法であることも頭の片隅に置いて置きましょう。
つまり、「基本=誰もが簡単に思いつく手法」ということで、皆が使いだせば、勝ち組が2割以下という為替相場において、その有効性を失ってしまうのです。
よって、ここで例に出した手法は、参考程度に留めておいてください。
ちなみに私は現在、テクニカル手法だけに頼ったトレードは一切していません。
私の場合は4H足を中心に環境認識し、60分足(1H足)は、売買のタイミングを測るチャートとして利用しています。
デイトレードとスイングトレードの間くらいの感覚です。(その手法の詳細は機会があれば改めてご紹介します)
私のように、「60分足を売買タイミングとして利用する」のもよし、「60分足を環境認識の中心として、それより短い5分足や15分足で、60分足のトレンド方向にポジションを取る」のもよし、いずれにしても、60分足は誰もが注目する時間足なので、常に注目して見て行くことをオススメします。
以上、参考になりましたら幸いです。