各証券会社のFX取引アプリに実装されているアラーム機能。
使い方がいまいち分からなかったりしませんか?
実はアラーム機能は上手に使いこなせばより効率よく資産を運用できるのです。
この記事では、そんなFXチャートのアラーム機能の利用方法をご紹介します。
FXチャートのアラーム機能で素早い状況の変化に対応する。
FXチャートにおけるアラーム機能の代表的な物は、自分が指定していた上限値、または下限値を設定した為替レートに為替相場が達したときにスマホのポップアップ機能などを使って知らせてくれる機能です。
為替相場は世界中でひっきりなしに24時間動いているのですが、人間の場合はどうしても24時間動けるわけではありません。
しかし、アラーム機能を活用することによって一日中チャートを確認しておかなくても効率よく資産を運用することができ、肉体精神ともに負担がかからなくなります。
一般的なアラーム機能の使い方としては購入する金額を下限値として設定したり、売却する金額を上限値として設定する方法です。
これによって指定したポジションのレートが大台に達したり、割り込んだりしたときにチャンスを逃すことなく取引を行えるようになります。
指値/逆指値で注文すれば良いのですが、指標発表時など、相場が想定外の動きをすることも少なくありません。
そんな時に、注文は入れてないけどアラーム機能を使って「重要視しているレート」を登録しておくと、「指標発表で、その水準まで相場が一気に動いた!」というのをチャートに張り付いてなくても感知できるようになります。
このように、アラーム機能を活用すれば24時間365日チャートに張り付いていなくても売り時や買い時を逃さずに為替の取引を行うことができるのです。
スマートフォンで取引も外出先で可能に!
最近ではほとんどの人がスマートフォンを活用するようになりました。
それに伴い、FXでもスマートフォンアプリが無い証券会社はゼロ、と言えるところまで一気に広がり、またそのアプリ自体も高性能化しているので、買い物や通勤途中でも不自由なく取引が行えるようになっています。
私がトレーダーとして駆け出しだったころは、使い難いアプリばかりで、どちらかと言うとパソコン画面を外でも操作するためのリモートデスクトップ化を検討していた時代でした。
何だか改めて振り返ると懐かしいです…
しかし、そのリモートデスクトップ化はサーバー代が高かったりして、外出中やパソコンの電源を切っている間に取引のチャンスを逃してしまう危険性がありました。
自分の食事の準備をしている時など、何かに取り掛かっている最中に、相場が急速に変動して大損を出してしまうこともしばしば。
今でも覚えていますが、リーマンショックの最初の下落時は正に食事中で、チャートから目を離してたタイミングでした…
当時、現代のような便利なスマートフォンのアラーム機能があれば、あそこまでの大打撃は避けられたハズです。
今、スマートフォンのFXアプリにはアラート機能がついているものがたくさんあります。
つまり、外出先など、どうしてもパソコンの前に入れないときに急激に為替相場が変動してもスマートフォンですぐに対応することができるという、非常に恵まれた環境に今はあるということです。
そんな便利な機能を使わずに眠らせておくのはホント勿体ないですよ。
アラーム機能を活用する際の注意点
以上のようにFXで資産を運用する際に非常に便利なアラームですが、うまく設定すればより効果的に資産を運用することができます。
まず、アラームを流す相場の上限値と下限値は現在の状況を見て定期的に変更することが必要です。
日足や月足の節目のレートを設定しておくといいかも知れません。
例えば相場が長期的に上昇トレンドだった場合、ポジションを持っていて、その利益をできるだけ伸ばそうと逆指値を直近の高値が更新される度に、徐々に上へ推移させて行くと思うんですけど、損切りの逆指値注文は利益が3%乗ったところ、アラーム機能で設定する値は利益を5%確保できるラインなどと、使い分けることができます。
エントリー時の損切りを動かすのは、よっぽどのことがない限りやらない方が良いですが、逆指値まで達してないけど、どうやら雲行きが怪しい…トレンドの勢いが無くなってきた…という場合は、アラーム機能を使って、「この辺で利益確定しといたら?」と自分に音で認識させるというのは、冷静なトレードをする上で有効な場合があるのではないでしょうか?
色々使い方の選択肢はありそうですね。
以上、無限の可能性を秘めたFXチャートのアラーム機能…ぜひ使ってみてください。