為替チャートを開いて、いざトレードしよう!という時に、目の前で起こっている為替レートの値動きに対し、
リアルタイムで何をどう考えていけば良いのか…?
この記事では、チャートをリアルタイムで見る時の考え方のポイントについて解説します。
まずは、悪い参考例として、
について知って頂こうと思います。
インジケーターの数値頼みだった過去
トレードの成績が安定してなかった頃の私は、この記事でもお話したインジケーターの落とし穴には当然気付くこともないまま、とにかく来る日も来る日もMACDやRSIなどの各インジケーターの数値ばかり気にしていました。
いや…正確に言うと
という表現の方が正しいかも知れません。
RSIやMACDなどで、
・今が買われ過ぎなのか?
・売られ過ぎなのか?
・そろそろ反転しそうだな…
そういうことばかりに注目して戦略を練っていました。
これも以前の記事でお話しましたが、
です。(再確認してみる⇒インジケーターの正体)
我々はトレードする際にリアルタイムで色々判断して行かなければなりません。
特に5分足などの短期足でトレードする場合は、一瞬の判断ミスが命取りです。
それなのに、
と考えるのは私だけでしょうか?
しかし、そもそも「買われ過ぎ/売られ過ぎ」などの「~過ぎ」という概念は逆張りの発想ですよね?
仮に株取引など現物取引の場合は株発行量が決まっているため、必要な概念かも知れませんが、為替相場というのは相対取引になります。
極端な話、売る側と買う側の合意さえあれば「1ドル=1円で取引が成立」します。
ですから、あくまでも為替レートにおいては
なのです。
以上、総合すると…
と言えます。
もちろん、この逆張りに特化したトレードで結果を出されているトレーダーも居ることは確かです。
私も1ヶ月で200万稼いだときは完全に逆張りのトレードが大部分でした。
俗に言う、
だったのです。
そんな無茶苦茶なトレードでも一時的には確かに勝てていました。
しかしその後どうなったのかと言うと…
私は資金管理が徹底されてなかったこともあり、また性格的にも瞬発力のあるトレードには無理があったため、その後スランプに陥り、結局資金を1/6まで減らすという散々な状況に追い込まれてしまうことに…。
人によってトレード手法の向き不向きは必ずあります。
もし、現在あなたが逆張り的な発想のトレードで結果を出せていないのならば、この「値頃感トレード」を改める必要があると思います。
以上のように、インジケーターの数値ばかりに気を取られてしまうと、過去の私と同様に、自然と逆張りの思考が身に付いてしまい、利益を伸ばして行くのに最も大事な
という感覚が身に付くのに相当な時間を要することになるでしょう。。
ちなみに私の場合・・・
このままじゃマズい!!
と、自分のトレードを改善しようとして真っ先に着手したのが、この逆張りの思考を止めることでした。
常に目の前の相場は正しい
為替チャートを見ていると、どんなに自分が、
- ここまで下がれば流石にもう下げ止まって上昇に転じるだろう!
- ここまでは上がるハズだ!
などといくら考えてみたところで、
な~んてことはザラにあります。
よって、自分の考え・予想が正しい!と自信を持ち過ぎるのは良くありません。
同様に、例え有名なアナリストやトップトレーダーが「相場は今後上がるだろう!」と予想していたとしても、決して鵜呑みにしないことです。
為替相場というのは
という確実性を持った世界ではありません。
為替相場が今後どういう動きをするのかなんて誰にもわかりっこないんです。
為替チャートの分析においても、こういう動きが出たから、上がる可能性が高いかな?とシナリオを立てたとしても、必ずバックアップ案、つまり「そうならなかった場合」も考えて置かなければなりません。
ことは、為替相場で勝ち続けるためには必須の事です!
つまり、自分なりに為替レートの値動きを精度良く予想できたとしても、
これが全てなのです。
そういう意味で、為替相場に対しては、
ことが大事になります。
何兆円規模という圧倒的な資金がない限り、巨大な為替相場という世界を自由に動かすなんてことはできません。
あの日銀の為替への介入ですら、一時的には動かせても、結局元の為替レート付近に戻ってしまい、レート操作が失敗することがあるのです。
2011年の震災直後は
という動きが特に顕著でしたね。
日銀ですらそうなのですから、我々はどう頑張っても為替相場の動きには勝てっこありません。
為替相場に対してあまりにも非力なのです。
為替レートの過去の推移を尊重し、直近の為替相場の勢いに上手に乗っかって行く…
まさにこの
の感覚が非常に大事です。
リアルタイムで為替チャートを見る際は、
そこを常に意識しましょう!