この記事は、為替(FX)チャートのチャートパターンについて取り上げます。
Wトップや三尊天井など、FXチャートには数あるチャートパターンがありますよね。
株式経験もある私ですが、為替相場の方が株式相場よりも、強くチャートパターンを意識しているトレーダーさんが多い印象を受けます。
やはり、FX相場においてはチャートパターンを全て覚えた方が良いのでしょうか?
以下、私なりの見解を述べさせて頂きます。
為替(FX)相場のチャートパターンは覚えるべき?
過去、メルマガ読者さんから寄せられる質問の中でベスト3に入っていたのが
でした。
この質問に対する答えは、勝ち組トレーダーの中でも
- 覚えた方が絶対に良い!という人
- 覚える必要は全くない!という人
真っ二つで別れるかと思います。
で、私の考えはというと…後者寄りの考えです。
以下のように、各証券会社などでもチャートパタンは丁寧に解説されていたりするので、確かにチャートパターンは多くの人がそれだけ注目している物であり、覚えるに越したことはありません。
こちらは私もお世話になっていて、昨年「日本No.1 最狭スプレッド挑戦計画」を発表して話題になったFXTF証券からの抜粋です。
[引用元:https://www.fxtrade.co.jp/page-227203]
ただし、チャートパターンを
というのが私なりの考えです。
理由は、チャートパターンの形そのものよりも、
という考えにシフトした方が圧倒的に大事だと考えているからです。
少し考えてみてください。
各チャートパターンがあるから相場はその敷かれたレールに沿って動くのでしょうか?
違いますよね?
値動きの結果、そういうパターンになり易いというだけです。
相場はチャートパターンに関係なく、パターンに当てはまらない状況でも当然、変わらず動きます。
確かに、
という市場参加者の思惑で相場は動きやすいのは事実です。
しかし、例えば…
ダブルトップになりそう!と山の頂点でショートしたけど、結局相場はネックラインまで下がらず更に上昇していくケースもよくあります。
つまり、ダブルトップのパターンだと認識した人はみんなダマされたのです。
ダブルトップのパターンになりそうだとしても、それまでの相場の値動きが上昇トレンドだったら、基本的にトレンドの勢いに乗るように買いでエントリーしないと勝率は下がります。
有名なチャートパターンであるヘッドアンドショルダーを筆頭に、各チャートパターンを解説している情報のほとんどが、エントリーするポイントも一緒に紹介されていますよね?
ヘッドアンドショルダーの場合は必ずあるのは売りのポイントです。

[引用元:https://www.oanda.jp/fxproduct/mt4/autochartist/4]
逆に、ヘッドアンドショルダーというチャートパターン解説でここでロングエントリーしましょう!と説明しているのを私は見たことがありません。
しかし、チャートパターンにそったエントリーしか頭にないと、例に出したダブルトップのケースを同じように、それまでの流れは明らかな上昇トレンドなのに、
と上昇トレンドという相場環境に逆らったショートしか狙えなくなってしまいます。
このパターンは過去の逆張り目線しか持ってなかった私も何度もハマった、チャートパターンの知識が仇になる典型例です。
チャートパターンを、あくまでも知識として覚えておくのは良いのですが、チャート分析がそればっかりになってしまうと
と勘違いしてしまうからです。
私も過去、チャートパターンに拘ってエントリールールとか考えていましたが、仮に過去と同じチャートパターンになったとしても、相場環境は過去と全く同じではないのです。
ですから、過去と同じようにエントリーしても当然違う結果になります。
なので、敢えてチャートパターンをルールなどに盛り込むのならば、
必ずこの両方を併せてルール化しなければなりません。
チャートパターンと同様に、下ヒゲなどのチャートそのものの形も同じことが言えます。
と決め付けるのではなく、
値動きが荒くなっている最近のチャートを見ると特にそう感じます。
下ヒゲつけたけど上がって行かずに下落していったり、明らかな上昇トレンドなのに長い上ヒゲを見かける通貨ペアがありますよね。
ダマシのヒゲってやつですが、表面的なチャートの形重視の考えではなく、どういう相場環境で出現したのか?の方を重視していけば、いちいちそういうダマシの形などに惑わされなくて済みます。
私は自分の中で今まで当たり前だと思っていた今回のような知識を、思い切ってリセットすることで相場の本質部分に気付けましたし、自分のトレードを改善していけました。
今、あなたが安定して勝てていないのならば、是非、今回の記事をキッカケにして自分のトレードを見つめ直してみてください。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。