FXの取引を始めた人の中で、チャートの見方がわからない人は少なくありません。
株以上にチャート分析が大切になってくるのがFXです。
そのチャート分析では、便利な機能が備わったツールを使うことで分析しやすくなります。
この記事では、そんなチャート分析に関する概要と分析ツールについての考察をまとめています。
時間足、月足などの使い方
FXの取引画面上に出てくるチャートは分足、時間足、週足、月足など時間別にグラフを見る事ができるようになっています。(→最近では私も愛用しているヒロセ通商など、秒足も見れる証券会社も出てきましたよね。)
これらは取引方法によって使い分けるのが一般的です。
スキャルピング中心で取引している人は1分足などの分足をメインに使い、長期目線で取引する人は日足をメインに週足、月足までを見ることが多くなっています。
デイトレーダーは4時間足なども加えて見ている人もいますよね。
何を隠そう…私も4時間足や日足で環境認識し、1時間足でエントリーのタイミングを測るスタイルです。
このように、自分の取引方法によって使い分けることで、より相場分析しやすくなり取引もスムーズにできるようになります。
テレビなどでプロのトレーダーが取引しているニュースを時たま見かけますが、彼らはパソコン複数台に何種類ものチャートを画面に出して見ていますよね?
例えば15分足のチャートの形が上昇傾向だとしてもすぐには買わず、4時間足や日足のチャートやテクニカル指標も合わせて見た上で買い時・売り時を判断しているのです。
プロが取引する額はけた違いに大きな額であることが多いため、そのようにより細かく分析し利益を出せるように日々努力しています。
私も、勝率をできるだけ上げるために、複数時間足を利用するトレードに切り替えて行きました。
リスクを最小限に抑えなければならないプロがそうしてるんだから、そんなプロ達と同じ土俵で戦う個人トレーダーにもやはり複数時間足を使ったチャート分析は必須だと思います。
そして、他のトレーダーと差を付けるためにも、折を見ては月足や週足までのトレンドは把握して置きたいところです。
取引以外の通貨もチェック
例えばプロのトレーダーがポンド円で取引している場合、彼らが見ているものはポンド円のチャートだけではありません。
FXは他国の値動きに敏感に反応しやすく、特に中心的な存在のドルに関しては、例えドルに関係ない通貨で取引していても注目していることが多くあります。
取引する通貨のチャートとドルの値動きがわかるチャートを同時に見ていき、今どちらの通貨が強いのか把握しつつ、更にテクニカル指標も駆使して分析を行い、今後どうなっていくのかを自分なりに予測するのです。
例に出したGBP/JPYで取引する場合は、GBP/JPYという通貨ペアが端的に言えば、GBP/USDとUSD/JPYの掛け合わせなので、GBP/USDとUSD/JPYのチャートも同時にチェックするというトレーダーは多い印象を受けます。
買う・売るという単純作業に思われがちですが、以上のように実はFXは各時間足、および各通貨ペアなどを総合して見つつ、非常に緻密な分析が必要で、根気や気力も必要になります。
トレードの勝率を少しでも上げたかったら、特にポジションを持つ時点での相場環境には細心の注意を払いましょう。
そのためにも、便利なツールを最大限に利用することが大事です。
各社オリジナルの取引ツール
チャートの分析が必須になるFX取引を始めるにあたって、どの証券会社の取引ツールを使うかは非常に重要になってきます。
スキャルピング取引では素早い取引が重要になり、画面の操作性が良くなければ取引中に大きなストレスを感じてしまいやすくなります。
タイミングが1秒でも狂うと、違う結果になる…ということは往々にしてあります。
これについてはデモ画面や口コミを見て自分に合ったツールを選びましょう。
操作性は実際に取引してみなければわからない部分も多々あります。
気になる証券会社の取引ツールを事前にいくつかダウンロードし、それぞれの使い勝手を比べて決めるのが良いでしょう。
また、スキャルピング取引に関しては、普通は各証券会社は嫌がります。
なぜなら、細かいトレードを繰り返す度にサーバーの処理などに負荷が掛かるからです。
でも中には、このスキャルピングを公認している珍しい証券会社もあります。(例えば「JFX証券」など)
チャートや取引ツールの違いもさることながら、そういった自分のトレード手法と相性の良さそうな証券会社を選んで行くことも非常に大事です。
オリジナルツール以外もある
各証券会社のオリジナルツール以外にもメタトレーダー、ミラートレーダーといったツールがあります。
メタトレーダーはカスタマイズの自由度が比較的高く、自分が分析しやすいような売買プログラムを組みやすく、FX取引のベテランや自分だけの売買アルゴリズムを作りたいというこだわりを持っている人に向いていると言えます。
私もMT4愛用者ですが、スキャルピング気味でトレードしていた頃は、慣れたMT4をそのまま利用して売買できる「FXTF」などの証券会社を好んで使っていました。
メタトレーダーに慣れている場合は、MT5が標準な海外の「XMTrading」など、やりやすい取引環境が整っている取引所を最優先に考えましょう!
また、ミラートレーダーは、自分自身でプログラムを構築していく機能はないものの、何百種類の中から取引しやすいものを選ぶことができ、それらを自分なりに組み合わせて取引に利用していきます。
よって初心者やFXやり始めの人にはミラートレーダーで、まずはどんな取引のロジックがあるのか?を確認してみても良いかもしれません。
システムトレード(自動売買)で勝ち続けている人もいるので、そのままシストレを極めるもよし、プロのトレードを簡単にコピーできるのがミラートレーダーのウリなので、プロがどういう意図でトレードしているのか?を考えるにはもってこいのツールですよ。
この他にもFXの次世代高機能チャートツールとして、今最も注目されている「TradingView(トレーディングビュー)」もあります。
私もそのうち、使ってみたいと思っていますが、各証券会社の取引ツールがたくさんあって選び切れない!という場合は、世界的にも良く使われている汎用ツールを是非検討してみてください。
ツールを利用してFXを楽しむ
チャートが分析しにくいと感じている人は少なくありません。
証券会社の取引画面によってツールの内容は様々ですが、自分にとって使いやすいツールを利用することでチャート分析がしやすくなります。
ツールはFX取引において大きなサポートとなるものです。
自分に合ったツールを選ぶことで分析もしやすくなり、FXがどのような物なのかがわかるようになってきます。
色んなツールに触れて、実際に使ってみて手を動かしながら、自分がやろうとしている取引にピッタリなツールを選択して行きましょう!