「ブレイクアウトだと思いエントリーしたけど、逆の方向に進んでしまった」などのダマシに合ってしまい、損をした経験のあるFXトレーダーが多いようです。そこで、ダマシを見分けるポイントを紹介していきます。
ダマシの原因
FXでダマシが起こる要因はさまざまです。一つのケースとして、ダマシを狙ってエントリーをしたトレーダーがいたとします。そして値下がり・値上がり傾向に進んだのを確認し、他のトレーダーが慌ててエントリーすることで、さらに値下がり・値上がりしていきます。ある程度値下がり・値上がりしたところで、初めにエントリーしたトレーダーが決済をして利益を上げるというケースがあります。
反対にダマシを狙った訳ではなく、ブレイクアウトを狙った人たちが大勢エントリーして、利益を確保できたから決済しようとしたタイミングが被ったために、自然とダマシを生んでしまうケースも考えられます。
いずれにしても、多くのトレーダーが注目している時間帯に、大幅な動きを見せることが多く、エントリーと決済のタイミングを見誤ってしまうことが、ダマシに合ってしまう原因と考えられています。
ダマシの見分け方
急な値幅の動きがあった場合にまず注目しなければならないのが、大きなニュースがあったかどうかです。各国の総理大臣や大統領などが変わることはもちろんのこと、政治外交で問題が発生して関係が悪化した、テロが発生して治安情勢が悪化したなど、常に世界情勢は変化しています。
それによりFXで大幅な値動きがあった場合は、ダマシを警戒するよりも、今後どのように進展していくかを見極めることが重要になってきます。
しかし、大きなニュースが無いにも関わらず大幅な値動きがある場合には、ダマシの可能性も考えておかなければなりません。チャートを見ていくと、緩やかに安定して推移していたものが、何の前触れもなく急に乱高下している場合があります。こういった場合は、トレーダーの思惑が絡んできている場合も考えられるので、焦ってエントリーするのは禁物です。
ダマシに合ってしまったら
ダマシに理解を深めても、完全にダマシを避けるのは難しい物です。もし、ダマシに合っているのかもしれないと気が付くことが出来たら、落ち着いて状況判断をして対策を考えましょう。
そして、ダマシではなく初めから方向性を見誤っていたのなら、損害を最小限に抑えるように損切りを行います。
逆にダマシだと判断して、元値まで戻る確信が持てるのなら、エントリーを続けるという選択肢も無いことはないのですが、あわい期待でエントリーしていると損害を増やす結果になりうるので、適切な損切りを行う勇気が必要です。